ヨネポン
水稲・ばれいしょ やまのいもの種子消毒剤 野菜の病害防除剤
A/100ml
B/500ml
登録 | 農林水産省登録番号 第12956号 |
有効成分 | ノニルフェノールスルホン酸銅:30% |
性状 | 黒褐色可乳化油状液体 |
毒性 | 普通物 |
魚毒性 | B類 |
危険物 | 第4類第二石油類 |
有効年限 | 5年 |
包装 | A/100ml入×60本 B/500ml入×20本 |
基本情報
特徴
- 銅イオンによる殺菌効果であるため、細菌、糸状菌性病害に卓効があり、耐性が生じにくいので、安定して効果を発揮する剤です。
- 本剤は有機銅剤であるため、銅による薬害が無機銅に比べて軽徴です。
- 湿展性及び浸達性が強く、種籾に浸透しやすい薬剤です。
- 希釈薬液は溶液なので沈殿がなく、消毒のムラがありません。いもち病・ばか苗病・ごま葉枯病等にも殺菌消毒効果があり同時防除できます。
使用上の注意事項
- 散布液調製後はなるべく早く使用してください。
- 石灰硫黄合剤、マシン油乳剤、ジチオカーバメート系薬剤との混用はさけてください。
- 夏季高温時には薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- きゅうりに使用する場合は次の事項に注意してください。
- 高温時の散布は、薬害が生じるおそれがあるのでさけてください。
- 連続散布すると葉の周辺が黄化したり硬化したりすることがあるので過度の連用はさけてください。
- ばれいしょの種いも消毒に使用する場合、萌芽後や種いも切断後の処理は薬害を生じるおそれがあるので、萌芽前に種いもを切断せずに処理してください。
- 桑に散布した場合は3日以上経過してから蚕に給葉してください。
- 稲に使用する場合、次の事項に注意してください。
- 種子消毒は、浸種前に行なってください。
- 本剤は界面活性系に付き、催芽機の水を循環中、泡立ちを起こす可能性があります。その際は、農薬用消泡剤を使用する事で簡単に消泡することが出来ます。
- 発芽不揃い等の薬害を生じるおそれがあるので消毒した種籾は乾燥せずに浸種してください。
- 浸種処理の場合、籾と処理薬液の容量比は1:1以上とし、種籾はサラン網など粗目の袋を用い、薬液処理時によくゆすってください。
- 吹付処理の場合は種子消毒機を使用し、種籾に均一に付着させて乾燥してください。
- 本剤の処理を行なった種籾を浸種する場合は、次の事項を守ってください。
1)浴比は1:2とし、停滞水中で浸種してください。
2)水の交換は原則として行わないでください。但し、水温が高い場合など酸素不足になるおそれがある時は、静かに換水してください。
3)河川・湖沼・ため池などでは浸種しないでください。
- 発芽障害が生じるおそれがあるので、以下の項目にご注意ください。
1)薬液浸漬時間が所定時間以上に長くなること
2)薬液浸漬時および浸種時の液温が高くなること。
- 本剤の処理により、初期生育遅延を認めることがありますが、その後回復するので通常の管理を維持してください。
- 本剤による消毒種子を播種する際、育苗床土は必ず土壌消毒を行ってください。
- 本剤の使用に当たっては使用量、使用時間、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特にはじめて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用上の注意事
- 原液は眼に対して強い刺激性があるので、散布液及び薬液調製時には保護眼鏡を着用して薬剤が眼に入らないよう注意してください。また浸漬処理薬液及び吹付け処理薬液も眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けてください。
- 原液は皮膚に対して強い刺激性があるので、散布液及び薬液調製時には不浸透性手袋を着用して薬剤が皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 散布の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン、長袖の作業衣などを着用してください。また吹付け処理の際は、農薬用マスク、不浸透性手袋、ゴム長靴、不浸透性防除衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
水産動植物に対する注意事項
- 水産動稙物(甲殻類・藻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、使用残液及び容器の洗浄水等は河川等に流さず適切に処理してください。
- 空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
貯蔵上の注意事項
火気をさけ、直射日光が当らない低温な場所に密栓して保管してください。
ヨネポン 適用表
農薬登録適用拡大取得年月日:平成25年12月18日
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | ノニルフェノール スルホン酸銅 を含む農薬の総使用回数 |
稲 | もみ枯細菌病 | 20倍 | - | 浸種前 | 1回 | 10分間浸漬 | 1回 |
褐条病 苗立枯細菌病 | 20倍~30倍 |
ばか苗病 いもち病 ごま葉枯病 | 20倍 |
もみ枯細菌病 | 50倍~200倍 | 24時間浸漬 |
褐条病 苗立枯細菌病 | 100倍 |
ばか苗病 いもち病 | 50倍 |
ごま葉枯病 | 50倍~100倍 |
もみ枯細菌病 褐条病 ばか苗病 苗立枯細菌病 | 7.5倍 | 乾燥種籾 1㎏当り 30~60mL | 種子吹き付け処理 (種子消毒機使用) |
いもち病 ごま葉枯病 | 乾燥種籾 1㎏当り 60mL |
ばれいしょ | そうか病 | 50~100倍 | - | 植付前 | 1回 | 10秒間 種いも浸漬 | 5回以内 (種いもへの処理は 1回以内 散布は4回以内) |
25倍 | 種いも 1kg当り 15~30倍 | 種いも 吹き付け処理 |
やまのいも | 青かび病 | 50倍 | - | 瞬間~10分間 種いも浸漬 | 1回 |
メロン | うどんこ病 べと病 | 500倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 4回以内 | 散布 | 4回以内 |
きゅうり | 斑点細菌病 | 500~800倍 | 収穫前日まで |
ズッキーニ | べと病 | 500倍 |
パセリ | うどんこ病 斑点病 軟腐病 アブラムシ類 | 700倍 | 収穫14日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
こんにゃく | 腐敗病 葉枯病 | 500倍 | 収穫30日前まで | 7回以内 | 7回以内 |
桑 | 枝軟腐病 | 100~200L/10a | 収穫直後 | 5回以内 | 5回以内 |
縮葉細菌病 | - |
ぶどう | 晩腐病 黒とう病 | 100倍 | 200~700L/10a | 萌芽前 | 1回 | 3回以内 (萌芽前は1回以内 萌芽後は2回以内) |
ばら | うどんこ病 | 500倍 | 100~300L/10a | - | 6回以内 | 6回以内 |
使用方法
散布処理の場合
本剤希釈倍数液を病害発生時期に5~7日間隔で十分量散布してください。
水稲種子消毒の場合
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