キヒゲンR-2フロアブル
水稲・麦類・豆類・とうもろこし・雑穀類などの播種時の鳥害忌避・病害虫防除剤
登録 | 農林水産省登録番号 第20604号 |
有効成分 | チウラム 40% |
RACコード | 殺菌:M3 |
性状 | 赤色水和性粘稠懸濁液体 |
毒性 | 普通物 |
魚毒性 | C類 |
危険物 | 該当しない |
有効年限 | 3年 |
包装 |
A 50ml×10袋×6箱入(50mlで乾燥種子重量2.5㎏の処理が可能)
B 200ml×30袋入 (200mlで乾燥種子重量10㎏の処理が可能)
C 1L×12袋入 (1Lで乾燥種子重量50㎏の処理が可能)
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基本情報
特徴
- だいず・えだまめ・あずき・とうもろこし・稲・小麦・大麦・もち麦・そば・らっかせい等の種子消毒または鳥害防止に効果を発揮します。
- とうもろこし等茎発芽種子の場合、鳥類による引き抜き等のいたずらを防止します。
- 播種時のタネバエの食害防止効果があります。
- 播種後土壌中の雑菌感染を防ぎ、種子腐敗を抑制するため発芽率が高まります。
- 寒冷地域では播種後土壌中の種子腐敗によって発芽しなくなるのを防ぎます。
- 麦類の播種時、鳥類食害減量分を余分に播く必要がなく、種子代が軽減できます。
- 10a当たりの種子処理費用が非常に安くつきます。(200mlで10kgの種子が処理できます。)
- 本剤を水稲の直播栽培に使用することにより、従来の移植栽培に比べて労力、経費の省力化がはかれます。
使用上の注意事項
- 使用量に合わせ秤量し、使い切ってください。
- 本剤を使用する場合は、粘度が高いため容器をよく振ってから取り出し、適当な容器内で種子をかき混ぜながら薬液を滴下するなどして種子に均一に薬液を付着させてください。また、種子塗沫量は薬効に影響するので、必ず乾燥種子1㎏に対して本剤20ml塗沫を厳守してください。
- 本剤の使用に当たっては、使用量・使用時期・使用方法など誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
- 麦類に使用する場合、発芽抑制を生じるおそれがあるため、使用量を厳守してください。
- 稲に使用する場合、発芽や初期成育の遅延を生じる場合があるが、その後回復するため、通常の管理を維持してください。
- 適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
- 処理に使用した容器・機械は、付着薬液の乾燥後の洗浄では落ちにくくなるので直ちに水洗してください。
安全使用上の注意事項
- 取扱いには十分注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出し直ちに医師の手当を受けてください。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けてください。
- 本剤は眼に対して刺激性があるので、薬剤使用時には保護眼鏡を着用して薬剤が眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに十分に水洗いし眼科医の手当を受けてください。
- 本剤は皮膚に対して刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 使用の際は保護眼鏡、農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼、 うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 本剤で処理した種子は食料や動物飼料として用いないでください。
- 本剤処理種子については、子供などが誤食しないよう十分注意してください。
- 誤飲等をさけるために、小児の手の届かない冷暗所に保管してください。
水産動植物に対する注意事項
- 水産動稙物(魚類、甲殻類、藻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、使用残液及び容器の洗浄水等は河川等に流さず適切に処理してください。
貯蔵上の注意事項
- 直射日光をさけ、40℃以上の場所で製品を保管すると成分が凝集凝固沈殿することがあるので冷暗所に保管してください。
- 子供の手に触れない場所に密栓して保管してください。
- 寒冷地域での本剤保存温度は、-10℃以上で保管してください。もし凍結させたと思われる場合は、使用時容器を上下に振ったり揉むなどして、均一にして使用してください。解凍後の使用には何ら影響はありません。
キヒゲンR-2フロアブルの適用表
農薬登録適用拡大取得年月日:令和3年12月22日
種子消毒兼鳥害効果
作物名 | 適用病害虫名 | 適用害獣名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | チウラムを含む 農薬の使用回数 |
稲 | いもち病 ばか苗病 ごま葉枯病 苗立枯病(ピシウム菌) | スズメ ハト キジバト カラス カワラヒワ |
乾燥種子 1kg当り 原液20ml | 播種前 | 1回 | 塗沫処理 | 1回 |
大麦 | 網斑病 斑葉病 | ハト キジ スズメ |
小麦 | なまぐさ黒穂病 紅色雪腐病 |
ヤギシロトビムシ |
麦類 | - |
だいず | 苗立枯病 紫斑病 | ハト カラス |
タネバエ |
えだまめ | 苗立枯病 紫斑病 |
タネバエ |
あずき | 苗立枯病 炭疽病 褐斑病 |
タネバエ |
いんげんまめ | 苗立枯病 炭疽病 | ハト カラス キジバト |
タネバエ |
えんどうまめ | - |
豆類(未成熟) (但しえだまめを除く) | 苗立枯病 | - |
タネバエ |
豆類(種実) (但しだいず・あずき・いんげんまめを除く) | 苗立枯病 |
タネバエ |
豆類(未成熟) | - | ハト カラス |
豆類(種実) (但しいんげんまめ・えんどうまめを除く) |
ひまわり ひまわり(種子) | 苗立枯病 | カラス ムクドリ ハト |
とうもろこし | カラス キジ ハト キジバト ムクドリ スズメ | 2回以内 |
飼料用とうもろこし |
雑穀類 (とうもろこしを除く) | - | 1回 |
ソルガム | - | 2回以内 |
使用方法
- 本剤の処理量は、いずれの作物種子に対しても、乾燥種子重量1㎏当たり20ml塗沫処理です。
- 予め種子をポリ袋(肥料袋等)に入れた後、本剤を所定量入れて、袋を膨らませた状態で口を閉じ、上下左右に十分振る方法。
- ポリ容器・桶等に種子を入れ、不浸透性手袋をした手又は棒で種子を混ぜながら、本剤所定量を徐々に加えてかき混ぜる方法。
- 種子粉衣機(コーティング機)に予め種子を入れ、回転しながら本剤所定量を徐々に加えて塗沫処理する方法。
機械を回転させながら本剤を加えられない場合は、本剤を加えた後速やかに機械を回転させ、均一に塗沫処理が出来るまで回転させてください。
- 本剤を塗沫処理した種子は、ビニール・ムシロ等の敷物に塗沫種子を広げて風乾後播種してください。
- 本剤処理後、何らかの都合で播種出来ない場合でも、数ヵ月間の保存後に播種をしても何ら発芽に影響はありません。
- 本剤と根粒菌との混用使用は可能です。(根粒菌はキヒゲンR-2フロアブル処理後が望ましいです。)
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